自分が目指すべき方向、自分が本来なすべきことを発見するプロセスをイメージしていただくために、ここで付属のDVD映像「自らを見出す」をご覧ください。 この映像は、チャールズ・ディケンズという1812年イギリスで生まれたビクトリア朝を代表する作家の物語です。 作家としてそこそこの成功を収めていたにもかかわらず、壁にぶつかり、創造性の火が消え失せそうな毎日を送っていました。 借金も増え、出版社からの強いプレッシャーの中、日に日に落ち込み、そのうちに夜な夜なロンドンの街を徘徊するようになります。そこで彼が目にした光景は、貧困と深夜労働を余儀なくされた子どもたち、苦しむ親たちの姿でした。 彼はそこで現実の本質に気づきます。1つのアイデアが閃きます。自分が、この世界に貢献できることがあるとついに気づいたのです。 そうした状況を経て、ディケンズが書き上げた小説が、今なお世界中で読み継がれている名作『クリスマス・キャロル』です。 イギリス紙幣に肖像が使われるほど著名なディケンズでさえ、自分の書くべき小説の内容に行き詰まり、苦しんでいた時期があったのです。しかし彼は、悩める日々の中においても、自分と向き合い、進むべき道を捜し求めました。彼が歩んだプロセスには、現在の私たちにとっても十分に示唆的であり、学ぶ点が大いにあります。