コヴィー博士、ありがとう

たくさんの皆様からの暖かい追悼メッセージをありがとうございました。メッセージの投稿は締め切らせていただきました。

2012年7月16日午前2時15分、『7つの習慣』の著者である、スティーブン・R・コヴィー博士は、米国アイダホ州アイダホフィールズの病院でご家族に見守られて安らかに息を引き取りました。享年79歳でした。

著書『7つの習慣』が44ヶ国語に翻訳され、世界中で2,000万部というビジネス書としては異例のベストセラーになり、コヴィー博士も世界中の国を講演で回られたわけですが、とりわけ日本人の持つ謙虚さ、人格を重んじる国民性に「7つの習慣」の持っている原則との共通点を見出していたようです。

Reimagining Japan東日本大震災後の日本の課題とそれを解決するための提言がまとめられた論文集「REIMAGINING JAPAN」の中で、コヴィー博士は日本について次のように述べています。

“第一の偉大さは、日本人および日本の文化に本来備わっていると私はかねがね考えてきたが、その確信はこの度の地震と津波、放射能漏れ事故で勇気や犠牲を伴う数々の行動を目の当たりにしてますます揺るぎないものになった。

我が身の危険も顧みず他人を助けようとした人、無私無欲、尊厳と不屈の精神、品位ある態度をもって援助の手を差し伸べている人、そういう人々が日本に大勢いることを私は知っている。誰かからの指示を待つことなく、自発的に黙々と救援活動に乗り出した人々の話をいくつとなく耳にした。
こうした共同体精神こそが真の日本人魂であり、そこに私は深い感銘を覚える次第である。”

コヴィー博士は昨年の東日本大震災直後、悲しみにうちひしがれる日本人を励まし、そして勇気づけるメッセージビデオを送ってくれました。愛と慈悲に溢れる映像に涙を流した方も多いことでしょう。失いかけた日本人の誇りを取り戻した方も多いでしょう。

そして昨年7月の来日。約300人の参加者を前に、今までにないくらいに丁寧に、そして20年分の思いを込めるかのように「7つの習慣」の原則を伝えるコヴィー博士がいました。

しかし、奇しくも昨年のこのセミナーはコヴィー博士が海外で行った最後の講演となってしまいました。

私たちはコヴィー博士の遺志を引き継ぎ、全ての個人、組織が「偉大さ」を発揮できるよう、今まで以上に彼の作り上げたコンテンツをお伝えしていきたいと考えております。

フランクリン・コヴィー・ジャパン 社員一同

スティーブン・R・コヴィー博士への追悼メッセージをこちらからお願いいたします。