第3の案
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6第3の案道を迷走しているかのごとくだ。コヴィー博士は迷走している道を走り続けても答えにはたどり着かないことを示唆している。むしろあえて道を外れてみることで新たな解決の糸口があると言う。こと日本においては世界の中での孤立疎遠感が最大の問題ではなかろうか。博士は過去に一度も評価されなかった新たな日本のポテンシャルがこれからの最大の武器になることを教えてくれる。 髙島郁夫(バルス 代表取締役社長)『第3の案』は、私たちが常に抱える〝対立〞や〝意見の相違〞を乗り越えるための、多分、唯一にして最高の方策だ。もしこの本を世界中の大人の必読書とし、すべての子供たちの教科書にしたなら、私たち人類は今までと異なる、全く新しい種として生まれ変わり、輝かしい未来を手に入れることができるだろう。 野田 稔(明治大学大学院教授 )コヴィー博士の『第3の案』から先ず連想したのは、発酵という言葉です。食べ物の生命を、ある意味永遠にする発酵。例えばワインを思い浮かべてください。葡萄の果実には生か死しかなくとも、醸造という『第3の案』を取ることで、ワインとして何百年も生き続けることが可能になります。そして元々この発酵文化は、四季があり高温多湿な我が国のお家芸なのです。味噌、醤油、鰹節… 本書は、すっかり自信を失っている日本が、混迷する国際社会の中でどう進むべきかを、指し示してくれているような気がしてなりません。 辰巳琢郎(俳優)

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