第3の案
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35第2章 ◆ 第3の案:シナジーの原則、パラダイム、プロセスさらに、満足のいく解答はなさそうな問題にぶつかりジレンマに陥ると、二者択一の考え方ではどうにもならなくなる。あなたもそういう話はよく聞くはずだ。たとえば教師は「この生徒にはお手上げだ。しかし投げ出すわけにはいかない」と悩み、企業経営者は「資本がもっとなければ、このビジネスを成長させることはできない。しかしビジネスを成長させなければ、資本を増やすことはできない。これは典型的なジレンマだ」ともがく。政治家は「質の高い医療を全員に行きわたらせる財政的余裕はない。しかし医療費を払えない人が治療を受けられないようなことがあってはならない」というようなジレンマを抱え、ある営業部長にとっては「売上トップ二人の販売員は犬猿の仲で、お互いの悪口ばかり言っているが、彼らがいなければ得意客を失ってしまう」ことがジレンマだ。「夫とはいっしょに暮せない、しかし夫がいなければ生活に困る」と悩む妻もいる。ジレンマの角つの二つの選択肢しかなく、どちらも恐ろしい選択肢となれば、悩みは深くなる。古代ギリシャの人々はこれを「ジレンマの角」と言っていた。雄牛の二つの角に挟まって二にっち進も三さっち進もいかない状態だ。どっちの角に突かれても命とりになる。AB善人悪人寛容薄情頭が良い頭が悪い賢い愚か合理的理不尽高潔卑劣順応力がある嘘つき天才間抜け愛国者非国民世界最高の人々世界最悪の人々

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