第3の案
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16第3の案とった。これは代表サンプルではない。言いたいことを自由に述べてもらった。回答した七八三四人は四大陸すべてにわたっており、所属する組織のタイプも職種もさまざまだ。• プライベートな生活について 個人的に最も強く感じている問題は、仕事の不満に加えてプレッシャーによる働きすぎだ。また、多くの人が人間関係のトラブルを抱えている。典型的な例として、ヨーロッパの中間管理職は次のようにコメントしている。「ストレスがある。燃え尽きている感じがする。自分のためのことをする時間も元気もない」 別の人はこう言っている。「家庭がおかしくなっている。何もかもバランスを欠き、ぐらついている」• 仕事について 当然ながら最大の関心事は資本と利益であって、これはいつの時代も変わらない。だが多くの人は国際競争で遅れをとることも心配している。「会社は創業一〇〇年の歴史にしがみついている……日に日に取り残されていく。社員の創造力や起業精神をほとんど生かしていない」 アフリカのある経営者からは、こんな声が寄せられた。「国際的な企業で働いていたが、自分のやっていることに意味を見出せず、昨年辞めた」• 世界について 回答者の視点に立てば、私たちが直面している問題の上位三つは、戦争・テロ、貧困、そして環境の緩慢な破壊である。アジアの中間管理職は、悲痛な声をあげていた。「わが国はアジア最貧国の一つである。これは私たちの合言葉のようなものだ。国民のほとんどが貧困層なのだから。働き口がなく、教育水準は低く、インフラはほとんど整っていない。莫大な負債を抱え、政府はまともに機能せず、汚職が蔓延している」 *1

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